タイヤとホイールの接着
前回黒色に染色したホイールに瞬間接着剤を使ってタイヤを接着しますが、初めてラジコンカーを組み立てる方にとっては「タイヤを貼る作業ってどういうこと?」と驚かれるかもしれませんね。
最近の高性能で強いトルクを生み出すモーターでタイヤを回すと、タイヤが膨張・変形して走行中にホイールからタイヤが外れることがあります。
そのため、ホイールとタイヤを瞬間接着剤でしっかりと接着する必要があります。
キット付属のデュアルブロックKタイヤを使用
硬い・柔らかい・土・砂・カーペットなど、走行路面の状況に合わせてタイヤを選びます。
しかしおサイフの事情?もあって今回貼るタイヤは前後ともキットに付属する、カーペットや舗装路面用のやや硬いデュアルブロックタイヤKをホイールに貼ります。
もし土・砂の路面で走行する前提なら、デュアルブロックタイヤKよりも柔らかくグリップ力があるデュアルブロックタイヤCをオススメします。
タイヤ用の瞬間接着剤でホイールにタイヤを貼る
ツーリング用と違ってバギー用のホイールとタイヤはそこそこの大きさがあり、貼る作業は思ったほど難しくありません。
ホイールとタイヤの接着手順は次の3つです。
- ホイールとタイヤの接着面を脱脂して油分を取り除く。
- ホイールとタイヤを組み付けてゴムバンドで密着する。
- タイヤ用の瞬間接着剤を接着面に流し込んで20~30分硬化を待つ。
では順を追って簡単に説明しますね。
①ホイールとタイヤの脱脂
一度ホイールとタイヤを仮組みするとよくわかりますが、ホイールとタイヤは凹凸部分がかみ合って腕力じゃ動かないぐらいガッチリとはまります。
それでも高速回転すると遠心力でタイヤが膨張・変形してあっさりホイールからタイヤが外れるので、ホイールとタイヤの接着面の油分を取り除いて瞬間接着剤で確実に接着するようにします。
私の場合は、ホールセンターで扱っている普通のパーツクリーナーを使って脱脂します。
②タイヤとホイールを組んでゴムバンドで密着する
脱脂が終わったらホイールとタイヤを組みますが、この時にホイールとタイヤの凹凸部分にインナースポンジを挟まないように注意します。
凹凸部分に合わせて表面・裏面をしっかり組み付けたら、インナースポンジを違和感なくなじませるようにタイヤの外周をモミモミしてならします。
瞬間接着剤を流した後にホイールとタイヤを密着させるために予めゴムバンドを巻きますが、あいにくサイズに合う専用品を持ち合わせていません。
そこでホームセンターで買ってきた幅11mm・折径80mmの輪ゴムを使いましたが、サイズ的にも張り具合もちょうど良かったです。
③タイヤ用の瞬間接着剤を接着面に流し込む
ホイールとタイヤを組み付けて輪ゴムで密着させたら、接着面に専用の瞬間接着剤を流してタイヤを貼ります。
私がいつも使っているのはタミヤのゴムタイヤ用瞬間接着剤は低粘度タイプで、この瞬間接着剤はホイールとタイヤの凹凸部分にサラッとよく流れてとても使いやすいです。
マイクロノズルを取り付けてインナースポンジに染み込まないようにタイヤを数cmずつめくりながら凹凸部分に流し込み終わったら、ホイールとタイヤの接着表面に再度グルッと一周して流します。
使い終わったマイクロノズルの先をほんの一瞬だけ100円ライターで焼いたら密封完了、こうすれば瞬間接着剤がフレッシュな状態のまま保存できます。
接着剤本体に1本付属しているマイクロノズルでかなりの本数を接着できますが、念のために予備も買っておくと困りませんね。
瞬間接着剤を流し込んで20~30分も置けばしっかり硬化して使えますが、貼ったタイヤをすぐ使いたい場合は瞬間接着剤を急速硬化させる瞬着硬化スプレーを使います。