前回のフロントアップライトの組み立てに続いて、今回はステフナーとステアリングワイパーを組み付けて、M-07Rのフロント周りを完成させます。
マシンに関わらずステアリングワイパーを組み立てるときに大切なことは、ガタツキなくスムーズに動くか?を常に確認しながら組み立てることです。
ステフナーの組み立て
ロアデッキに、樹脂パーツのステフナー(K4)(K5)を取り付けます。
あらかじめロアデッキ側のネジ穴には3mmのタップを立てて、ねじ込み過ぎないよう左右同じトルクでキット付属の六角丸ビス(MA1)を締め込みます。
ステアリングワイパーの組み立て
マシン旋回性能を左右する、ステアリングワイパーの組み立てに入ります。
パーツ点数は少ないですが、ここをしっかり作ることでステアリングサーボに負荷をかけないスムーズな旋回反応を得ることができる大切な組み立てになります。
3x8mmの六角丸ビスを留めるネジ穴には、薄くセラグリスHGを塗布してタップを切ります。
この六角丸ビス(MA1)はステアリングブリッジ(K7)とステアリングアーム(K1)(K2)を直結するので、ジワリと締め具合を微調整できるようにします。
ステアリングワイパーに使うベアリングの回転を確認してゴリゴリ・シャリシャリしていたら、脱脂洗浄したあとにベアリングオイルを注入して組み付けます。
私の場合はベアリングの回転に不具合がなければ脱脂せずにそのまま組んでしまいますが、組み付け前に必ず脱脂洗浄&ベアリングオイル注入する方もいて、人それぞれですね。
脱脂洗浄にはド定番のベアリング洗浄ケース「シャカシャカ君」があれば便利で、ベアリングやデフ周りの脱脂洗浄のために私もよく使っています。
フロントのトー角を調整し易くするため、ステアリングタイロッドのシャフトはキット付属の3x12mmイモネジ(MB4)を使わずにオプションの3x18mmアルミターンバックルシャフトを使います。
同時にローフリクション5mmアジャスター (ショート・8個)を内側に使用して、ステアリングタイロッドの長さが説明図の指定になるよう調整します。
「トー角ってなに?」という方はタミヤ公式サイトにすごくわかりやすい解説がありますので、参考にしてください。
ステアリングブリッジ(K7)とステアリングアーム(K1)(K2)を六角丸ビス(MA1)で組み合わせたら、上下左右に動かしてパーツ同士の動きを確認してください。
カタカタとしたパーツ同士の隙間がなくなるまでビス(MA1)を締め込んだり、渋くならない辺りまでビス(MA1)を緩めるなど、ビス(MA1)の締め具合を調整してスムーズかつ渋くない状態にすれば大丈夫です。
ビスを調整してスムーズに動くステアリングワイパーが完成したら、ロアデッキに組み付けます。
ステアリングタイロッドをフロントアップライトの5mmピロボールに取り付けた時に取付部のアジャスターの動きが渋かったりすぐに抜けたりする場合は、新しいアジャスターに交換して再度様子を見てください。
走行中のクラッシュやメンテナンス時に傷付いたり変形しやすいので、アジャスターは消耗品と割り切って予備を揃えておくと困りません。
ステアリングの取付剛性やダイレクト感を増したい場合は、オプションでアルミ製のステアリングブリッジとステアリングアームが選択できます。
ダイレクトなハンドリング感に変わって耐久性も上がるので、オススメです!
ステアリングワイパーを覆うようにフロントバルグヘッド(K6)を組み付けたら、オイルダンパーが出来上がるまでフロント周りの組み立ては小休止。
次はいよいよリア周りの組み立てに入ります!