前回フロントアームの組み立てが終わったので、続けてフロントアスクルの組み立てに進みます。
M-07 CONCEPTシャーシではオプション扱いですが、M-07Rシャーシには標準装備されているオプションのダブルカルダンドライブシャフトの組み立てになります。
フロントアスクルを組み立てる
M-07Rの説明図は各手順が濃い内容になりがちで、サラッとした描写の中にも慎重に組み立てないといけない箇所が結構あります。
今回の手順❽から❾~❿は前輪駆動のFWDの走行性能に大きく影響する箇所の組み立てなので、より慎重かつ味わいながら?組み立てていきます。
今回の手順❽では、M-07シャーシではマスト!のオプションであるダブルカルダンドライブシャフトの組み立てになります。
袋詰Bにまとめられています
前回のフロントアームの組み立ての時からランナー切出しの樹脂パーツ以外の金属パーツは手順に沿って各袋詰にまとめられて、今回は袋詰Bを使います。
以前のタミヤのRCカーキットの金属パーツは「ビスはビス同士」「ベアリングはベアリング同士」などと種類ごとに分けられていて、「本当は10mmなのに誤って8mmのビスを使ってしまう」など使うパーツを間違えることもありました。
このように手順ごとにパーツを袋詰でまとめてあると、パーツ間違いを防ぐことができますね。
左右で使うパーツをまとめてみる
今回の手順❽は1つのパーツの向きを除いて左右全く同じパーツを同じように組んだり、細かい金属パーツを組み立てるダブルカルダンの組み立てが含まれます。
組み付け間違いを起こして各パーツを傷めないように、念のため上の写真のように組み立てるパーツを並べて組みつける順序や組み付け方を確認します。
マーフィーの法則よろしく「間違いは必ず慣れてきた頃に起こる」ではないですが、並べた各パーツをよく俯瞰すると初心に帰って新鮮な気持ちで組立作業に没頭できるかな?とも思います。
Wカルダンアスクルリング(MB26)の向きに注意!
今回の手順❽は左右全く同じパーツを組みますが、1箇所、Wカルダンアスクルリング(MB26)だけは組み付ける方向が左右で違うので注意が必要です。
Wカルダンアスクルリング(MB26)の先端が曲がっている方を、前進方向の回転時に前に来るように組み立てます。
逆でも組み立てられるし走れてしまいますがリングの先端が路面を掻く形になってしまい、異物に引っかかって走行中にリングが外れてしまう危険性があるので注意が必要です。
樹脂パーツ(C2)をアルミパーツに変更
キット標準の樹脂パーツ(C2)を、同サイズでより耐久性の高いアルミパーツに変更します。
このスペーサーはTRF417のアフターパーツ「5×1.5mmスペーサー(19804372)」で、私はアスクル周りのスペーサーとしてよく使います。
以前組み立てたDB01にも使っていますが、汎用性が高くオン・オフのシャーシを問わず広く使えるのでRCカーショップに立ち寄った際にまとめ買いしています。
『5×1.5mmスペーサー(青)(10個) ※アフターパーツ※ [19804372]』などのキーワードで探してみてください。
このアルミスペーサーをダブルカルダンドライブシャフトに組み込むと、上の写真のようになります。
ただ、2つのベアリングに挟まれて外から全く見えなくなってしまう運命の、ちょっと悲しいパーツでもあります💦
魁Project-Factoryさんのスーパー・ルブ
説明図ではダブルカルダンの可動部分にグリスを塗布する指示がありますが、ベタつきのあるグリスだと走行路面の砂塵やチリを拾ってしまいます。
そこで今回は流動性が高く可動部分に良く馴染んで、しかもサラサラになる魁Project-Factoryさんの『スーパー・ルブ』を使ってみます。
ダブルカルダンの可動部分にゴマ粒の半分程度の量を塗布したところ、可動部分にスッと吸い込まれて馴染んで浸透してくれました。
塗布前は微かに鳴っていたパーツ同士が擦れるような稼動音がなくなり、スルスルに動くようになりました。
魁Project-Factoryさんの商品説明では「回転などで飛びますが、液その物がコーティングされますので問題有りません。」とありますので、走行後もどの程度効果が残っているのかメンテナンスの度に確認したいと思います。
組み上がったフロントアスクルにガタやブレはないか?
左右のダブルカルダンを組み立ててアップライト(C3)に組み付けたらキット付属のオプションのクランプ式ホイールハブ(MB21)を取り付けます。
走行中のクラッシュで折れることもあるM-07Rのアップライト(C3)は、オプションのM-07 CONCEPT 強化Cパーツが付属しています。
この5mm厚のホイールハブを取り付けるときに1.6x4mmの小さな六角ビスを使いますが、すぐにネジ山を舐めるので締め込み過ぎに注意します。
もしホイールハブを取り付けて回転軸方向にガタツキがあったら、各パーツを説明図通りに組み付けているかよく確認します。
各パーツの取り付けに間違いなければホイールハブとベアリングの間に取り付ける5x7x0.2mmシム(MB8)を、オプションのシムセットを使ってガタツキがなくなる厚みに変更します。
すべてのパーツを組み上げて、ガタツキやブレがなくスムーズに回転・可動すればフロントアスクルの完成です。
次はフロントアップライトを組み立てに進みます。