前回組み立てたフロントアスクルを、ロアデッキに組み付けます。
FWD(前輪駆動)のM-07Rのフロント周りは可動部分が多く、渋さやガタツキなどを慎重に確認して調整しながら組み付けていきます。
フロントアップライトを組み付ける
前輪駆動のM-07Rの走りの要、フロントアップライトの組み立てです。
フロントアップライト周りをいかにガタツキや渋さがなく回転・動作するように組み立てるか?によって、シャーシ全体の走行性能が左右される重要な工程になります。
これまでの工程と違って2.5mmのドリルを使ったりヤスリで削る作業があるので、前もって工具を揃えておくと組立作業がスムーズに進めることができます。
アップライトとCハブ(C1)とのガタツキの解消
フロントアップライトとCハブ(C1)との組み立てでは縦軸と横軸という複雑な組み合わせとなるために、どうしてもガタツキや渋さが出てしまう確率が高いようです。
今回の組み立てでもフロントアップライトの左右両方に縦軸方向のガタツキが感じられたため、フロントアップライトの上の方に0.2mmのシムを入れてガタツキを解消しました。
同じシャーシでもガタつきや渋さには個体差があるので、ガタツキ具合をよく確認することが大切です。
また衝撃を受けた時の力の逃げ場所を誘導するためにあえてガタツキを残しておくなど、ご自身の走行技術や状況を考慮した組み立て方も大切になってきます。
2.5mmの穴を開ける
フロントアップライトをフロントアームに取り付ける時に使う、2.6x22mmシャフトを固定する穴を2.5mmのドリルで開けます。
穴が貫通した直後に勢い余って逆側の壁にドリルの刃先が当たって削らないよう、特に貫通時に注意しながら徐々に穴を開け進めていく必要があります。
フロントアーム側を削って渋さを取り除く
私のキットではフロントアップライトをフロントアームに組み付けた時に、かなりの渋さがありました。
説明図ではフロントアップライト側をヤスリで削って渋さを解消するよう指示がありますが、今回は説明図の指示とは違うフロントアーム側を削ります。
クラッシュ時の割れや欠けのためにパーツ交換が発生するのは、たいていは複雑な動きをするフロントアップライト側のパーツだから、というのがその理由です。
少し削っては現物合わせをして渋さを確認する作業を繰り返して、ガタツキも渋さもない状態になるよう削ってからフロントアップライトをフロントアームに組み付けて作業完了。
次はキャンバー角調整用のターンバックルタイロッドを組み立てて、フロントアップライト周りを完成させます。