3RACINGのCACTUS PRO(カクタス プロ)の組み立て、リア・アップライトとアッパーリンゲージの次は、BAG 7の『フロント&リア・オイルショック』の組み立てに進みます。
概ね説明図通りに組み立てますが、「ん?」と気になった箇所もあるので注意して組み立てます。
フロント&リア・オイルショックの組み立て
CACTUS PRO(カクタス プロ)のキット付属のオイルダンパーは、エアレーション・ダンパーとなっています。
オンロード用のオイルダンパーと違ってエアレーション・ダンパーは、組み始めから真空状態をそれほど意識しなくて良いので個人的にはとても好きです💦
とはいえショックボディとショックシャフト以外は樹脂になるので、組み付け精度を意識しつつ組み立てていきます。
ショックピストンは3種類から選択
CACTUS PRO(カクタス プロ)には、12、13、14の3種類、いずれも4穴の樹脂製のテーパーピストンが標準で付属しています。
タミヤさんのオプションのようなジュラコン製かつ見るからに精度が高そうなピストンではないのでちょっと不安を感じますが、不安を抑えつつ、フロント側に13-4穴、リア側に14-4穴を選択してダンパーを組むことにします。
念のためショックシャフトをセッティングボードやガラス面などの硬く平たい面の上で転がして、シャフトに曲がりがないか確認します。
キット付属のOリングの性能に不安あり、との事前情報から、今回はオイル漏れが少なくシャフトの動きもスムーズなド定番の京商 X断面型Oリングを使用します。
実はたまたま手持ちの余り物があったので、ついでに使います💦
最近は各社のOリングの性能が著しく良くなっていると聞こえてくるので、いろいろと試してみたいですね。
先にショックシャフトを通す
ついついショックボディにOリングを入れてしまいがちですが、先にショックシャフトをショックボディに通してからOリングを通すことでOリングを傷つけずに取り付けることができます。
CACTUS PRO(カクタス プロ)では1本のオイルダンパーに2個ずつ、1台分のオイルダンパーに合計8個のOリングを使います。
Oリングをスムーズに通すために、ショックシャフトの先端に薄くダンパーオイルを塗ることもお作法ですね。
ちなみにショックを立ててる写真の赤いスタンドは京商のダンパーピットスタンドで、軽くて安くて重宝してます。
キット付属のオイルは使わずに、やはり余り物のタミヤのシリコンオイル#400を使います💦
路面やタイヤにも左右されるので#400で様子を見て、必要に応じてオイルを変更する予定です。
事前情報ではもう少し低粘度、#300~#350ぐらいだと対応できる幅が広がるので良いらしいです。
アッパーカバーに残るバリに要注意
ここまではサクサクと進みましたが、アッパーカバーに気になる箇所を見つけました。
アッパーカバーにはオイル注入・エア抜き後に余分なオイルとエアを抜くM2サイズのビス穴が空いているのですが、穴開け後の処理が甘いのかバリが残ってます。
4つのカバーすべてにバリが残っていたので、オイルを満たしたショックボディ内の異物にならないようすべてキレイに取り除きます。
カバー内側もバリも黒色なので細かいバリをしっかり取り除くため、パーツクリーナーで洗い流します。
組み上がったオイルショックの動作確認
アッパーカバーに取り付けるM2x4mmのボタンスクリューはものすごく舐めやすいので、締め込みには細心の注意を払います。
オイルショックが組み上がったら、念のためショックを伸縮させて動作確認します。
ここで伸縮がスムーズでなかったり「キュゥキュゥ」などと鳴いているようなら、Oリングの劣化やショックシャフトの曲がりや傷、シャフトが垂直になっているか?などを疑ってよく確認します。
必要なら一度バラして、各パーツを念入りに再確認します。
オイルショックをショックタワーに取り付ける
オイルショックの動作に問題がなさそうなら、いよいよオイルショックを前後のショックタワーに取り付けます。
ただパタパタと動きだけだったサスアームが、オイルとスプリングの弾性を得て命が吹き込まれる瞬間ですッ
ちょっと大げさですがパタパタがフワフワになるのが心地よいので、オイルショックを取り付けると意味もなく繰り返しサスアームを動かしてしまいますw
アッパーカバーにダンパーエンドポールトップを取り付けますが、意外に渋くて指の力だとちょっと苦戦しそうなので自分的にはテッパンの工具を使います。
私が重宝しているのは写真にも写っているつかんだものにキズをつけないプライヤーで、ピロボールからアジャスターを外すときなどにもよく使っています。
この五十嵐プライヤーさん、公式サイトがメチャクチャかっこいいのでぜひ一度見てみてください。
特にホビーツールのページにあるピンセットやデフを組むときに便利そうな先が極細のプライヤーなど、RCの組み立てを楽しくしてくれそうなツールがたくさんありますよ!
あ、ちなみにかなり推してますが、中のヒトではありませんので💦
オイルショックの次は電装系を取付けます
ショックタワーにオイルショックを組み付けたら、動きに渋さやガタツキ、異音がないか動作確認します。
サスアームの取り付け時や各アップライトの組み付け時にしっかりガタ取りや渋さを取り除いておくと、各可動箇所がすごくスムーズでシットリとした動きになっています。
さて、組立図の順序ではオイルショックの組み立ての後はウィングとホイール・タイヤの組み付けになりますが、先にESCとブラシレスモーター、そしてステアリングサーボの取り付け・配線を行ないます。
電装系の搭載レイアウトを考えたりハンダ付けをしたりと、RCカーならではの楽しみが味わえる作業になります!